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この記事を読んでいただく前にまずご理解いただきたいのは、当たり前ですが会計・経済知識があった方が圧倒的に有利です。その分、内定率も高いはず。
しかし、私がこの記事を書くことを決めた理由は、ビジネス系の学部におらず、それでも金融業界に興味を持ち就職したいと願う学生の励みになるかなと考えたからです。高校生の時に金融系の職につきたいと思って、経済学部や金融学を学んでいる学生の方が正直少数派だと思います。
今回のブログでは、大学で金融知識を身につける機会を逃した私でも、外資系投資銀行に内定をいただくことができたので、誰かの希望になれば幸いだなと思い執筆することにしました。
外銀以外にも会計事務所(Big4)からも内定をもらえたので、人文学部系統からビジネス就職を目指す方にも何か励みになることが書いてあるかもしれません!
私の応募動機
ボストンキャリアフォーラムに行こうかなと迷い始めた8月末、ウェブサイトで色々見ていた時に、最初の方に募集がかかっていたのが、私がのちに内定をもらえた会社でした。
まだ出展企業が少ない中、唯一面白そうだなと思ったインターン募集がそれでした。最初から投資銀行という業界を知っていたわけではなく、ただこんな職業あるんだ!という興味本意で受けました。ですが、職業を調べれば調べるほど、え、面白そうと思うようになってきて、自然と志望度が上がってきました。
詳しい海外大生の就活記録や、キャリアフォーラムの使い方等は以下の記事で見てください。
採用スケジュール(ざっくり)
9-10月:事前面接
11月:BCFでディナー面接、最終面接
翌年の夏:10週間インターンのちに本採用かの連絡通知
という形でした。
対策は、ネットにある情報をひろって、できる限りのことはしていました。
気になってるM&A案件を聞かれた時は、分かりませんと素直に答えたあと、いきなりピンときておぼつかない回答をしたのを鮮明に覚えてます笑(それでも通ったから、素直さと笑顔は大事なのかもしれない…あとはその面接官との相性…?)
知識だけじゃない力をアピール
面接中に私は何度も、前置きで「私は会計や財務を専攻していないので分かりませんが…」と言いました。今振り返ると、「なんで金融に行きたいくせに自分で勉強してないんだよ」と思うのですが、そうすると面接官の一部の方が「自分もそうだったけど今ここにいる」と言っている方がいらっしゃいました。ここから分かることは、知識だけが全てではないということです。
無論、激務な業界と言われているので即戦力がある人材が必要だと思いますが、成長してくれる人材も欲しいのかなと感じました。
他社での面接で言われたことですが、中途の方より新卒の方の方が素直で成長の手助けがしやすいとのこと。中途の方は今までの自分ルールがある人が多いので、大変な時があるそうです。このセオリーが、知識の有無に近いのではないかなと思います。
なので、知識がなくても「こういう努力はしている」「知識はないけどこういう力ならある」とそれは後付けできず自分の本質だとアピールすることも大事かなと思いました。
大学生の知識は、実際に働かれている方からすると雀の涙と仰っている方もいました(笑)。雀の涙もない私はこれからが怖いですが…。
これからどうやって会社にバリューを持たせていくべきなのか
ここまで、会計知識やファイナンス知識がなくともイレギュラーかもしれませんが(周りは即戦力だらけなので)、私が内定を頂くプロセスを説明しましたが、外銀で働く限りそれらの知識は不可欠です。
同期は全員、ビジネス系の学部を卒業しており、最高にビハインド状態での入社が待っております。その中で、どうしたら周りからバリューがある人材だと思ってもらえるかというのが大事になってくると思います。
私が知識で周りを超えることは並大抵のことではないので、それを目指すのではなく、本当に細かい気配りや毎日の努力、目の前にある与えられた仕事をこなすこと、分からない時は分からないという素直さ、聞くばかりではなく考えることを忘れずに、周りから色んな知識を吸収していこうと思っております。
知識がない私が採用されたという事実は、知識は、後からでもつけられると思われたこと、知識じゃない何かしらの価値があったこと、と思っております。(自惚れてるわけではなく、そう考えないとなぜ採用されたか本当にわからない笑)
最後に
私が伝えたいのは、とりあえず諦めがつくまでしつこく粘り強く興味がある分野を追うことです。必ずしも結果がついてくるわけではありませんが、熱意や真剣さは採用者側に伝わると信じています。
日本での就職活動は、大学の専攻に関わらず採用してくれることが本当に魅力です。だからこそ、少しでも興味がある会社や職業を諦めるのではなく、どうやったらそこで働けるのかを考えて、地道に積み上げていくことが大切だと思います。
同期には日本の大学からの採用の子達も多く、優秀なゼミ出身者が多いからです。なので、教育学を学んでいる私が採用されたのは本当に珍しいケースだと思います。だから、ビジネス系の学部にいないからといって、諦めないでください。少しの希望があることを私が証明しています!
私は、私だけの魅力を見つけ出し、その価値を会社に還元できるように頑張りたいです。現時点ではちょっと不透明ですが、採用してくれたからには全力で頑張りたいし、手を抜くことなく、周りより遅れている分、地道な努力を続けていきたいと思います。
この記事が誰かのお役に立てば幸いです。