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ねえねえ、高校交換留学って結局意味あるのかな?勉強遅れたりしそうじゃない?大学入ってからも留学できるし・・・
アル君、高校生の時に留学するのと大学生の時に留学するのでは全然違うよ。もちろんそれぞれの良さがあるんだけどね!
今回は、高校で交換留学をするメリットとデメリットを私の経験に基づいて話してくね。
高校留学の情報は、ネットでも少なくて実際の体験談もあまり見かけない。高校生活での短い期間を利用して、海外にいく意味はあるのか・・・大学生で留学しても対して変わらないのではないのか?そんな疑問にメリットデメリットを述べながら解説していくよ。
この記事は、こんな人にオススメ!
- 高校で留学を考えている人
- 留学をして得れるものを知りたい人
- 留学においてのデメリットを正直に知っておきたい人
高校生で交換留学するメリット
主に4つの力が備わるのがメリットとして考えられるよ!
- 人間力
- 異文化理解
- グローバルな人脈
- 語学力
自立して一人で生きていくための『人間力』
人間力とは、社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力。(Wiki参照)これを構成するのには、知的能力的要素・社会・対人関係力的要素・自己制御的要素の三つ。留学を通して、特に身につくのは自己制御的要素。これは、目標を達成する過程で起きる様々な困難や不安を乗り越えて成し遂げれる力のことを言う。
話が複雑すぎて、僕には分からないよ・・・もうちょっと分かりやすくして!!
あ、ごめんごめん。具体例を述べながら説明していくね。
英語を習得したくて留学に来たのに全く話せない・コミュ力をあげたくて留学に来たのに、会話にそもそも入れない・・・こんなことが留学中には頻繁に起きるんだよ。まさに『理想』と『現実』のギャップだよね。でも、頼れるのは自分しかいないし、自分で現実を変えていかなければならないんだ。今の自分に何が足りていないか分析して試行錯誤していくうちに、目標に少しづつ近づいていくんだよ。例えば、英語を話せない→単語力不足→単語の勉強に取り組んで見よう!など。これって、大人になっても大切な力なんだ。会社で与えられたタスクに対してどう取り組んでいくか、冷静に現状を把握して成し遂げることは重宝される人材になるためには欠かせないことだと思うよ。
なるほどね。でもさ、この力は留学しなくても身につきそうじゃない?
そうだね、アル君が言ってることも間違ってはないよ。でも、留学するのは基本1人でしょ?いつも頼っていた親も友人とも離れ離れ。自分だけと見つめ合って足りない所を自分で探す。全て自分でやるから自立できる最適な環境なんだよ。
まさに、一人で生き抜く力がつくような環境があるんだね!
グローバルな人材の一歩へ『異文化理解』
留学中、必ずと言っていいほど自国について聞かれるんだ。外国にいくとあなたは『日本人』としてみんなと会話をする。そうすると、今まで考えてもいなかった自分の国にある特色やアイデンティティを見つけるきっかけができる。そうして、互いの文化を尊重する考え方が身につくんだ。これからますますグローバル化が進んでいく中、多様な人種と関わることは誰しもが経験するはず。その時にお互いに尊重して生きていくことの重要性に気づいていたら、衝突や困難も少なく円滑に関係性を保てると考えられるよ。日本人だけとでは、生きていけないからね。世界中の人々とより良い世界を築き上げるのには不可欠な能力だよ。
ふむふむ。これは、海外にいかなければ経験しにくいことだね
そうだね。それを高校生のうちに気づけることによって視野が早く広がるんだ。私も、最初は自分の文化だけに誇りを持っていたけど、留学を通して改めて他国の文化の素晴らしさに気づいたよ。
ずっと日本にいると、日本が最高って思いがちだもんね。違う考え方ができるようになるのは良いかも。
人生の宝物『グローバルな人脈』
これは、特に高校生で交換留学として行くからできるものだと思う。現地の高校に現地の高校生としていく交換留学。学校生活の中には、体育祭や遠足・修学旅行など様々な行事がある。そうして出会える友人は、薄い関係ではなくてとても濃いものになるんだ。それだけではなく、毎日学校であった出来事を本物の家族のようにホストファミリーに伝える習慣は交換留学ならではの特色だと思う。
Akiはどんな人脈ができたの?
私は、現地に留学生が多かったから、留学中に仲良くなったドイツ人と一緒にドイツに行って観光したよ。今でもクリスマスには手紙を送りあったりする仲だよ。
私の友達は、留学で知り合った台湾人が日本にきた時に日本を案内してたな・・・
一般的に考えられる大学での留学は、大学生活を楽しむというより学びを深めるためにいくものだから、講義内で知り合ったり、より自分から行動していかない限り濃い人脈は作り上げにくいと考えられるかな。
やっぱり『語学力』でしょ!!!
留学へ行こうと考えているほとんどの人が留学へ行く理由の一つとして上げるであろう語学力。それについてお話ししていくよ。
結論から言うと、語学力は総合的に伸びます。私の経験上、リスニング力はかなり力がつきました。会話力も、話さなければいけない状況下にいることにより少しずつ伸びていきました。高校生のうちに留学にいくことは、この会話力の面と聞く力の面において伸び率が高いと考えられるよ。発音についても、早くから英語を聞くと上達が速く、立派な発音が身に付くという点があります。
あれれ?読み書きの力についてはどうなんだろう?
うん。アル君よく気づいたね。次に説明するね!
高校生で交換留学するデメリット
大きなデメリット2つを説明していくね。
- 語学力
- 勉強の遅れ
良くも悪くも語学力の落とし穴・・・
ちょうどさっき語学力についてのメリットを述べたけど、アル君から読み書きについての質問をされちゃった。それについて話していくね!
高校生で留学することのデメリットは、文法知識の不足。日本で、細かい文法事項のルールを教え込まれている中に留学にいくので文法能力の不足が懸念されるよ。その基礎が入っていないと、英文を読んでも中々理解できないし、逆に自分が書いた文章も相手に理解されないことが多くなるんだ。だから、読み書きについての力は、まずまずという感じかな・・・
でも!!そんなデメリットも自分次第で変えれるんだ。さっき述べた『人間力』があれば、自分自身に足りないことを分析して、変えることができる。
私は、YouTubeやインターネットで基礎文法を復習し直したよ。そうすると、徐々に書く力も読む力もついてきたかな。
書いたり・読んだりする機会が多いから、学んだことを沢山アウトプットする事が出来たのは、留学に行ったから出来た事だと思う!
日本の勉強についていけない・・・
交換留学に行こうとすると、まず心配になるのが帰国後の勉強だと思う。これは、高校によって授業の進度が異なるから一概には言えないけど、ほとんどの人がぶつかる壁だと思うよ。例えば、歴史の学習だと1年間の遅れはかなりのものになるよね。留学中に触れる機会もほとんど無いから、悩みのタネの一つだと思う。だから、大学で留学した方が進学面に関しては、安心だね。
確かに・・・大学受験に影響を受けそう。
でも、それも自分次第で変えれるよ。遅れている勉強を帰国後の夏休みに少しずつ取り戻して、積極的に学校の先生に協力を求めたら、その悩みはすぐ消えると思うよ!
良くも悪くも全部自分次第だね!
【まとめ】結局、どっちがいいの?
うーーん。結局、どっちがいいんだろ?
自分の目標によってだね。私は、人脈を広げたかったし、早く英語力を身につけたかった。だから、高校で留学する選択をしたよ。でも、あの時に経験してなかったら、海外大学進学なんて考えても無かったと思う。本当に、視野が広がったよ。
なるほど・・・じっくり考えて見るよ。
Aki、ありがとう!また今度、質問しにくるね〜
はーい!また来てね!
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